「股関節が痛い」という症状にも、原因はさまざまです。

「股関節が痛い」のは、必ずしも「股関節が硬くなったから。じゃあ股関節の動きを良くするためにほぐせばいい」というだけではありません。

もちろん、股関節の動きを良くするだけでも症状が緩和される方もいらっしゃいますが、それだけで緩和されない方がほとんどです。

股関節痛にも痛みが出るタイミングや痛みの場所（鼠径部なのか大転子なのか）が人それぞれ違ければ、

原因も重症度合いも人それぞれ変わってきます。そのため施術やセルフケアも人によって変わってきます。

なぜかというと、例えば「足を曲げる時に痛い」のと「立ち上がる際に痛い」では、同じ股関節痛でも、使っている場所や働きが変わってきます。

＜例えば足を曲げる際に足の付け根が痛い場合。＞

酷くなると「変形性股関節症」という関節が変形して痛みを伴う場合もありますが、

足を曲げる際には、股関節だけでなくお腹の中の筋肉や太ももの筋肉、お尻の筋肉も使っています。

そうすると、股関節だけ治療をしていてもなかなか症状は緩和されません。

場合によってはお腹の中の筋肉が弱くなって使えていないがために、股関節に負荷がかかって痛みが出ているケースもあります。

そうなった場合、股関節の調整も大事ですが、同時に弱くなっている筋肉を使えるようにしていくケアが必要になります。

これは「足を曲げる際に痛い」に限らず、「歩くときに痛みが出る」「立ち上がるときに痛みが出る」という場合も同じです。

どこの筋肉が使えていなくて、どこに負荷がかかっているかなどの「原因の見極め」が重要になってきます。

まずは、今出ている股関節の痛みが「何が」原因で痛みが出ているのか。

もちろん原因は１つだけではありません。

そこを見極めて正しくケアしていくことが大事です。

「姿勢、背骨や骨盤の歪み」

「筋肉の使い方＝筋肉が使いすぎて負荷がかかっている部分と弱くなって使えていない部分のバランスが悪くなっている」

「運動不足」など。

原因を見つけたら、

歪みがある場所は整えて、硬くなっている筋肉はほぐし、使えていない場所を使えるようにしていく。ことが重要です！

そして、その原因を放置しておくと、

徐々に股関節も正しく使えなくなってきて、最初は違和感から始まり、そのうちに痛みを生じ、そして痛みの頻度も増えてきて、関節そのものへ負担がかかり続けてしまう。なんてことになりかねません。

女性に多い「股関節痛」。「おかしいな」と思ったら是非早めのケアをオススメします！

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